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承認欲求の考察

承認欲求をキーワードに、人間心理や社会を考察します。

共同体の乗っ取り その1

現在大きな話題となっている森友学園や加計学園の問題の核心は、行政が特定の人に対しては特別な配慮をすることにあります。 過去のケースと大きく異なるのは、国家公務員が個人的に欲に眩んで便宜を図るのではなく、一般国民の知らない特権集団が形成されて…

なぜ人を殺してはいけないのか

人を殺してもよいという考えには、二種類あります。一つは誰もが好き勝手に殺してよい、殺されたくなければ防御しろという弱肉強食的な世界観を肯定するものです。 思想としてこのような世界を求める人は稀でしょう。殺すことに快楽を感じる人や自棄になって…

イタリア新市長とイギリスのEU離脱 その4

前回ポピュリズムだと非難することは、「愚かな君たちには正しい判断はできないよ」「悪い奴が騙そうとしているぞ」という二つの主張に異ならず、一番重要なポイントのなぜそちらを選ぶべきかの説明がないがしろにされていることを述べました。これは「お前…

イタリア新市長とイギリスのEU離脱 その3

ポピュリズムとは、エリート主義と対をなす概念です。大衆の選択とエリートの選択が異なる時にこの概念が浮上します。例えばマスメディアで識者が口を揃えて褒め称えたお陰で当選した候補者に対しては、誰もポピュリストだとは言いません。しかし識者がさん…

イタリア新市長とイギリスのEU離脱 その2

これをお読みになる方はイギリスのEU離脱の方により関心があることは承知しています。イタリアのことを書くのは、他のメディアに書かれないEUが嫌われる理由を説明しやすいからです。 前回はイタリアではEUに対する期待は大きかったというところまで書きまし…

イタリア新市長とイギリスのEU離脱 その1

脱線ついでに、この一週間のヨーロッパの大きな動きに関して考察しておきます。日曜日のイタリア地方選挙でのローマとトリノの新市長誕生と木曜日の国民投票によるイギリスのEU離脱についてです。EU離脱を求めるのは移民を排斥したいナショナリストか、移民…

インターネットについて

前回まで二回にわたり、知能が高く私利私欲のないはずの人工知能の振る舞いが、承認欲求の高い人と類似する可能性について述べました。考察にあたって、AIの存在目的、閉じたシステム、論理から統計処理への重心移行という三点に注目しました。この三点はイ…

人工知能と承認欲求 その2

前回からの続きです。前回は生物とAIの違いの第一は存在目的の有無であると述べました。 生物とAIの違いの第二は、枠の有無です。開いたシステムか、枠の中に閉じているシステムかということです。(注)AIは計算機から発達したものであり、明確な枠がある状…

人工知能と承認欲求 その1

マイクロソフトがリリースしたAI(人工知能)ボットTayが不適切な発言を繰り返し同日中に公開停止になったというニュースがありました。 詳しい記事は例えばこちらです。 wired.jpTayに関しては失敗となりましたが、成功か失敗かの判断はそのプロジェクトが…

東日本大震災から五年 その2

このブログでは承認欲求を自分はOKであると信じたいことだと定義しています。そこで承認欲求を生む土壌である「こうするべきだ、そうしないオマエは駄目な奴だ」という呪縛に注目して、その意味を問い直す試みをしています。意欲がなくエネルギーを注がない…

東日本大震災から五年 その1

東日本大震災から五年が経過しました。この五年の間に、なぜこれほど話が通じないのだろうと愕然とした人や、頑張ろうの掛け声の陰で居心地の悪い思いをした人も居ることと思います。 前回の努力しない状態に関する考察を基にして、震災を振り返ってみましょ…

おっぱい募金と思考実験

信じることに関わる様々な状態から宗教の話に進む予定でしたが、一旦中断して今回は話題になっているおっぱい募金について述べます。前々回までの建前と本音に関する考察の補完となりますので、未読の方はまずこちらをご覧下さい。おっぱい募金はエロは地球…